鮫の200Br決勝が始まるその時、本部室のドアが開き一人の青年が入ってきた。
「観覧席で不審な人が許可証も無く撮影をしているんですが・・・」青年は訴えるようにボス(一徹コーチ)に伝えた。ボスは隣にいた俺の肩を叩き
「Gパン(俺)、出番だ」
・・ここで【太陽にほえろ】のBGMを流して下さい・・
俺は鮫のレースを見届けた後、観覧席へ駆け上がった。通報者の青年の婚約者(通告者はT渕 晋=W大学出身の元オリンピック選手、婚約者はU田妙子=同大学出身)から不審者(以下H)を教えてもらった。
確かに撮影許可証も無く不特定の選手、それも女の子を中心に写真を撮っているようだった。俺は少し離れたところで様子を見ながらHをおよがせてみた。
しばらくすると、山さんがアンパンと牛乳を差し入れにきてくれた。「どうだ?」
「付けられているのを悟られたのか、なかなか尻尾をだしませんね。」とその時奴は連射で撮影!女子選手がプールから上がるところだった。今だ!
俺は直ぐに「保護者の方ですか?」とHに話しかけた。Hは何だこいつというような顔で「そうですよ」
「撮影許可書はお持ちですか?」と続けて尋ねると。「はい、持っていますよ」と平然と応えるH。
「提示していただけますか?」「いいですよ。少し離れたところにあるので持ってきます」と歩き出すH。「お供します」後を追うと困った表情のH。少しして立ち止まるH。
「あれぇ、可笑しいなぁこの辺に置いておいたはずなんだけどなぁ!?」とルー大柴並みのジェスチャー付きでアピールするH。お前の方がよっぽど可笑しいぞ!と思いながらも、
「見当たりませんか?ではお子さんのお名前と所属のスイミングを教えてください。」
「・・・いやぁ、実は趣味で撮影していたんで・・・子供はいないんだよ」といきなり開き直るH
「だからさ、撮影許可証も持ってないって事なんだ」 スイッチON
「ふざけんな!この野郎!!」
その後、本部室に連行し、殴りはしませんでしたが厳しく注意してやりました。
その後は想像にお任せします。
俺は何人もこのような変態野郎をとっ捕まえています。以前は殿下(S楽コーチ=現競技力向上委員長)と組んで撲滅運動に励んでいた時期もありました。(ってお前行け!って言われてですが・・)
いろんな野郎がいましたねぇ・・デジカメで直ぐに撮った写真がチェックできるますが、昔は大変でした。ただ、今は技術革新が変態革新にもなっているって話しも聞きます。純粋に競技に打ち込んでいる選手を侮辱するような奴はお天道様は見逃してもこのおいらが許さねぇ!
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