俺の母親はそういった環境で育ってきたわけです。バリバリの江戸っ子(神田ばかりが江戸っ子じゃないですよ)です。東京の言葉をして標準語と言うらしいのですが、俺に言わせればチャンチャラ可笑しな話です。
江戸っ子は「ひ」と「し」の区別がつきません。母親は未だに俺の事を
「ひろゆき」とは言いません。「しろゆき」です。勿論、母親がそうですから母方のおじちゃんやおばあちゃん、叔父さん、叔母さんは言うに及びません。まして、俺の名前を勘違いして「弘 Hiroshi」や「博 Hiroshi」や「宏 Hiroshi」と覚えている方が多いようで(実際小学校の頃のお年玉袋にはそういった名前が書いてあった)「しろし」と呼ばれることが殆どでした。
こんな事がありました。小学校低学年の頃、奥戸に行って近所の駄菓子屋にいこうとすると、おばあちゃんが「しろし、最近この辺も車が多いから気をつけるんだよ。あの店の前の道も
しろくなったから危ないよ!」
俺は「しろい道???」これ以上は説明の必要はありませんね。
母方の親戚の方とはお悔やみでお会いする事しかなくなりました。久し振りにセカンドネーム
「しろし」と呼ばれ、懐かしさがこみ上げてきました。
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